e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

<> 59<>2003/03/26(Wed) 12:52<>役に立つ経営コンサルタント?!<> ***役に立つ経営コンサルタント?!***

この世にコンサルタントという肩書きを持っている人がウジャウジャといる。
ISOの指導をするヒトはISOコンサルタント、資金調達をするヒトは金融コンサル
タント、決算や税理については税理士…。

そして経営の指導をするヒトは経営コンサルタントである。
こないだアメリカに会社設立のために行って、弁護士と打ち合わせをしてフィーの話に
なってびっくりしたね。
その弁護士の年間契約は日本円で10万円、でも彼いわく(勿論英語で)“経営コンサ
ルタントだったら100万円だよ」…だから自分は安いとの主張であろう。

この様にアメリカじゃ経営コンサルタントのステイタスは弁護士より一桁うえなのよ。
我が日本じゃどうなのかね。

私の周囲に経営コンサルタントと称しているヒトは100人を超しているだろう。
中小企業診断士、経営士、税理士、公認会計士、経営学者…肩書きは持ってるけど、こ
ういうヒトは先ず経営に対しては役に立たないね。
なぜって? 当り前な事、彼らは実際の経営の経験が無いんだから。

野球のコーチが、自分で野球の経験がなくって選手に教える事は出来ないんだよね。
ましてや、経営で言えば、監督に当る社長に経営を教えるんだから絶対無理な話。
これじゃ、監督である経営者は“経営コンサルタントなんて役に立たない!”と思うの
は、当然である。

私は以前に、義理でイヤイヤ経営コンサルタントを使った事がある。
何故イヤダッタかって? それは明白、彼の経歴をみたら、昔〇〇電気の営業グルー
プ・リーダでその後、経営士の資格をとって経営コンサルタントをやっているとの事で
ある。

紹介者に、“わたしゃ嫌だ”と言ったね?
彼は怪訝な顔をして“なんで?!”
“こんな中間管理職どまりで、経営の経験も無い。しかも倒産の経験も無いものが
経営改革など出来るわけは無い!経営は資格が通じる場所じゃない“と言ってやったね。

しつこく試しに使ってみてくれ、というから義理で使ったわけよ。
そしたら、見事に私の予言は的中したね。
修羅場のくぐり方は勿論、経営者の気持ちすら分らない。
当り前、資格試験にそんなもの、出ないものね。
経営コンサルタントにとって1番大事なのはそこの所よ。

彼の経歴書には、何処何処で受賞したとか、こんな論文書いたとか、こんなテーマで改
善指導をしたとか、一杯書いてあったね。
みーんな、係長程度で出来る事ばっかりさ。

わたしゃ、この経歴書を思わず彼の前で、破ってやったね。
そして“これからは改善提案コンサルタントと名乗れ!”と怒鳴ったね。

経営をした事の無い人間が経営を語らないでくれ。
倒産をした事が無い人間が倒産を語らないでくれ。
知識だけの人間は改革の邪魔になるだけだ。
こんな奴等が、日本の経営コンサルタントの価値を落としている。
誰が口だけのヤツに金払うか!

私は、こういう連中と一緒にされるのが嫌で、自分を経営コンサルタントではなく
“経営プロデューサー”と名乗っているわけよ。
経営者の為の、経営者の視点で指導が出来るコンサルタントという意味よ。
宜しく!!

                   経営プロデューサー  吉岡 憲章

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