e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

<> 60<>2003/03/26(Wed) 12:53<>金融検査マニュアル知ってます?<>       ***金融検査マニュアル知ってます?***

金融検査マニュアルは金融監督庁の検査官のガイドラインとして作られたもので、これ
を基に金融機関を検査するマニュアルで、これが銀行が自主的に作っている自己査定基
準の手本になっている。

そこで、経営を改革しようという社長は、このマニュアルの内容を理解することによっ
て、自分の会社が銀行からどのようにみられているかを知ることが出来るわけである。

今回はその為の入り口として債務者(即ち借り入れた会社の事)の信用の格付けについ
て説明したい。
銀行は独自に貴方の会社を財務内容を主体として、格付けをしているのであるが、その
方法は以下の5ランクである。

@正常先…業況が良好であり、財務内容も問題が無いと認められる会社である。
A要注意先…金利減免・棚上げなど貸し出し条件に問題があったり、業況が低調又は
不安定な会社
B破綻懸念先…経営難の状態にありこの先経営破綻に陥る可能性が大きいと認められ
る会社。実質債務超過の状態にあり、業況が著しく低調で返済が延滞
状態にあるような会社
C実質破綻先…法的、形式的な経営破綻には至ってないが深刻な経営難の状態にある。
事業は形式的には継続しているが、大幅な債務超過に相当期間陥って
おり、事業回復の見通しが無い会社。
D破綻先…法的、形式的に経営破綻している会社
破産、生産、会社整理、会社更生、民事再生や手形交換所の取引停止処分
を受けている会社。

先ず、冷静に自分の会社がどれに当るのかを見極めて欲しい。
銀行の不良債権の直接償却の対象になるのは、B破綻懸念先以下は間違いは無い。
Aランクでも厳しく経営状況の見極めを銀行が行い実質的にBランクに近いと判断さ
れると対象になる。
又、当然の事ながらAランクでは、これ以上の追加借入をすることは、難しいと考え、
借入を当てにしない経営を選択する事が重要な事である。
是非、自己査定を行ってみて欲しい。

                   経営プロデューサー  吉岡 憲章

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