e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

<> 157<>2003/10/07(Tue) 17:38<>オンリーワンこそ経営改革の到達点 & 金融対策編(18)<><改革編>
***オンリーワンこそ経営改革の到達点*** 

◆私のことを巷では「常識破りの再建請負人」と呼んでいるようだ。私自身は少しも“常識破り”とは思っていないが、そのような評価を受けるのは経営改革を指導するに当たって、次の3点を改革の柱とするからであろう。

1.売上げを増やさずに利益を上げる。しかも1年以内に成果を出す。
2.金融機関からの借入れをなくす。銀行下請けから脱出、本来の自主経営ができるよ
うにする。
3.オンリーワンを実現する。真の経営改革は“オンリーワンによる発展経営”にある。

◆これが私の経営改革のポイントである。従って、経営改革を始めるに当たっては、足下の資金調達、人員合理化などの緊急対策に対する取り組みから始まり、中期的な経営計画、さらにオンリーワン事業構築のための“オンリーワン戦略計画”の3つの戦略プランを練る。
 
◆経営者は現在の経営改革に取り組みながら、私とオンリーワンについての議論を始める。明日の資金繰りをどうしようか、と思案しているときに、「オンリーワンどころではない」との思いが顔にでているのがよく分かる。
 
◆しかし、たとえ今を乗り切ったところで、それは“目先の嵐をかわした”ということに過ぎない。やがて来るもっと厳しい急流を避けることはできない。なぜなら乗っている船(会社)は、つぎはぎだらけのポンコツ船か泥舟なのだから。
 
◆中小企業の7割は赤字決算。もっと厳しく見れば9割にもなる。ということはほとんどの会社は沈没の危機を抱えた漂流船である。目先は、リストラを徹底的にすすめて、船の荷物を軽くして沈没しないようにするしかないのが現状である。

◆ここで大事なことは“積荷を軽くしながら、船の修理をも進める”ということ。すなわちリストラと同時にオンリーワン戦略を進め始めるということだ。
「今は厳しいからオンリーワンどころではない」との思いこそが、厳しさに追い討ちをかけてここまで来てしまったのだ。オンリーワンの実現のほかに、この厳しさから本当に脱出することはできない。
この経営の原則をぜひ認識してもらいたい。
 
         経営プロデューサー  吉岡 憲章
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<金融編>
***銀行員に貸す気にさせるテクニック18***

銀行は自分を守るために、中小企業から貸し渋りばかりか貸し剥しを加速している。
しかし、私どものところに相談に来る中小企業の経営者に貸し剥し、貸し渋りの話をしてもなぜかピンとこないのである。

“うちは絶対大丈夫です、銀行の担当者の方に先日も話をしましたが大丈夫だといっていました”。こんな答えが返ってくる。本当に大丈夫なのだろうか。銀行は問題の大企業には追い貸しをして、その結果不良債権が膨らむと借金を棒引きにして帳尻を合わせてきた。

この行為はマスコミなどで当然批判を浴び、それならばと債権回収に本気を出し始めた。しかし、その矛先は問題の大企業ではなく、中小企業に向けられているのだ。
銀行の標的にされたらおしまいである。あの手この手で中小企業を追い込み、骨までしゃぶる。これが銀行なのである。実情なのである。

既に標的にされている中小企業も、あきらめてはいけない。戦うべきである。この戦いは時間の猶予はくれない。この戦いで本業がおろそかになるケースも多い。その
時は外部の専門化の協力を仰ぐなり全て自分でやろうとしないことである。

私がこう書いていても、まだうちの会社は大丈夫だと信じていたい経営者は多いはずだ。私が考えている貸し渋りや貸し剥しの標的となる会社はどんな会社であるか項目を挙げてみた。もう一度、冷静に自分の会社を見つめなおして欲しい。
1.貸借対照表が債務超過になっている
2.毎月借入金が減少しない、増加している
3.2期連続して赤字である
4.減収・減益である
5.在庫が急増している
6.公私混同、未払い項目が多い
7.在庫の急増、含み損が多い
などいろいろ考えられる。

しかし経営者は決してあきらめてはいけない。たかがこんなことで会社が潰されたらたまらない。我々が徹底的に手伝いましょう。ぜひご一報ください。
次回は、戦いに勝つためにはどうするかを、考えてみたいと思う。

      マネジメントコンサルタント 奥山 孝司
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<コンサルの視点>
***己を知り相手を知って効率アップを***

誰でも知っているように血液型はA、O、B、AB、の四つに分かれる。わが国ではだいたいA型37.7%、O型29.5%、B型21.2%、AB型11.6%で、
A型の人が多く,ついでO型、B型、AB型の順になっている。そしてこの四つの血液型にはそれぞれ独特の気質や性格が備わっていると言われている。

人間は社会的動物だから、そうした生の気質や性格を常日ごろはカモフラージュしつつ生活している。ことに企業で働くサラリーマンは仕事上でホンネをいつも出すわけにはいかないので、こうした傾向はいっそう強い。しかしいくら宮仕えの身とはいえ、そうそうタテマエだけで生きていけるわけはない。

皆さんも身に覚えがあるように、何かの折にホンネが出る。ただ問題なのは、その出方なのである。日常うっ積した人間関係の不満が大きければ、極端な場合金属バットを持った部下が、日頃から折合いの悪い上司を殴り殺すというショッキングな事件が起こったりする。そこで今回は血液型の知識を生かして、職場の効率的な運営の一助にでもなればと思う。

最初に血液型別気質の特徴から人物像を描いてみる。一番多いA型は謙譲の精神に富み周囲と融和的である。次に多いO型は目的志向型で自信家でもある。B型は快活で思いっきりがよく他人に対し親切である。AB型は人当たりがなめらかで、他人の気持ちに敏感である。これで皆さんは己を知ったことになる。

4つの血液型はそれぞれ強弱関係があるという。強者を見るとAB型はB型とO型に、 B型はA型に、A型はO型とAB型にそれぞれ強く、O型はB型に強い、という関係がある。
「社長の前に出ると見透かされるような気がして緊張するんだよ・・・」「そうかな、俺は話しやすい人だと思うけど・・・」。弱者は強者のいうことを熱心に聞いてしまい、また自分からせっせと有用な情報をはき出してしまう。

今求められている変革とは,己を知って初めて出来るものである。そして相手を知って変える度合いを大きくすることだ。チャンスを捨てるな。効率アップは身近なところからできる。

     マネジメントコンサルタント 石黒和男

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