6月に入りうっとうしい季節になり、なんだか、体調も優れない方が多いのではないでしょうか。
皆さんは「半健康人」という言葉を聞いたことがありますか。
ここに日本総合検診医学会が約2万人の検診結果を分析したものがあります。(平均年齢は48歳、男女比は3対2のデーター)人を健康か病気かに2分するのではなく、健康でも病気でもない「半健康人」という状態を新たに考えると、「半健康人」は全体の約3分の1に達しているという調査結果がでたそうです。
また、「半健康人」の場合には、検査値にはあまり大きな異常がないのに、問診では生活習慣病の乱れが目立っている人が多いことも特徴です。
@検査値が正常の範囲か、異常があっても日常生活に全く差し支えない「健康群」
A検査値に小さな異常があり、医師の経過観察が必要な「半健康群」
B日常生活での注意が必要だったり、治療や精密検査が必要だったりする「異常のある群」の
3つのグループに分けます。
その結果、「健康群」は全体のわずか5%に過ぎず、36%が「半健康群」に属し、半数以上の59%が「異常のある群」と判定されています。
「半健康人」の検査データーでは、男性のコレステロール値が「健康群」「半健康群」とも平均190であるなど、あまり差がないです。しかし、問診で尋ねた生活習慣は「健康群」とは大きく違い、「異常群」とほとんど差がないことが分かりました。
「健康群」と「半健康群」の差が目立ったことは、不規則な食事や喫煙、不眠、便秘、肩こり、全身のだるさ、目の疲れなどがありました。結果、成人病予備軍は非常に増えています。すぐ、薬というのではなく、生活習慣を改めて、健康を管理していくことが大切であるのです。 |