慶春
平素のご厚情を深謝し
皆様のご健康とご繁栄をお祈り申し上げます
本年も変わらぬご交誼のほど宜しくお願いいたします
平成22年 元旦
【お雑煮のいろいろ】
お正月といえばおせち料理、お雑煮ですね。
古来においては、元旦は大晦日の夕方から始まるとされていて、大晦日の夕方に神仏に供えされた餅や飯を日の出後に降ろして、具材を加えて煮た物が雑煮の由来となっています。
また、「五臓を保護する」という意味があり、室町時代にはあわびや里芋、大豆など健康によいものを入れた煮ものでした。
当時は宴会の最初に出され、これを食べて胃を安定させてから、お酒を飲んだりしていました。
やがて江戸時代にいろいろなものを煮る「雑煮」にかわり、正月に年神様に供えた鏡餅に野菜、鶏肉、魚などを加えて煮込んだ「雑煮餅」となり、正月料理として定着しました。
一口に雑煮といっても、地方によってダシ、汁、餅まで様々であります。
あずきを煮たおしるこのようなお雑煮(島根県)、あんころ餅を入れた白みそ仕立て(香川県)、鮭とイクラの親子が入る(新潟県)、赤みそ仕立てのかぶら雑煮(福井県)、クルミだれをつけて食べる(岩手県)など。
お正月は家族団らんでお雑煮を食べながら今年一年の健康をお祈りしましょう。 |