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【経営者ための健康情報Vol.65 夏バテになる前に−土用の丑の日】 |
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ここでは、経営者の皆様に役立つ健康(食生活)情報を集め、管理栄養士の視点でお話させて頂くコーナーです。 |
海開きも始まり、いよいよ夏本番ですね。
子供達は海やプールにと元気に遊びまわっていますが、大人はそういうわけにもいかず、
暑さでバテバテという人多いのではないでしょうか。
夏バテの原因は夏の暑さに対応しようとして、身体の生理的調節機能が崩れ、
その結果様々な不快症状が現れます。
汗は体温を一定に保つのに必要ですが、汗とともにナトリウム、カリウム、カルシウムな
ど、体に必要なミネラルも一緒に排泄されてしまいます。その結果、体内のミネラルバラ
ンスが崩れ、疲労感が生じる原因となります。
冷房の効いた室内と暑い戸外の行き来による温度差に身体の体温調節機能が適応できず、体調を崩すというケースも多く見られます。
また、暑くなると、消化酵素の働きが低下します。
そこへ、冷たい飲み物ばかり多く摂ることで胃腸が冷えて消化不良を起こします。
その結果、食欲が落ちてあっさりしたものを好んで食べるようになり、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどの栄養素が不足しがちになります。
☆夏バテを防ぐには栄養バランスのとれた規則正しい食生活を
一日三食、規則正しく、よく噛んで食べる。夜遅くの飲食をしない、十分な睡眠をとる、適度な運動をする
☆ ビタミンB1(うなぎ、豚肉)
夏場は、さっぱりした食べ物を好み、甘い清涼飲料水をよく飲むので、脂肪が少なく糖質の多い食生活になりがちです。脂肪や糖質をエネルギーにかえるには、ビタミンB1が必要です。ビタミンB1が不足すると、疲労感や脱力感が生じ、また胃腸の消化・吸収能力が低下し食欲が落ちるなど、夏バテ症状を悪化させてしまう原因になります。
ビタミンB1は、うなぎや豚肉、レバーなどに多く含まれています。昔から夏バテ防止に土用のうなぎを食べる習慣がありますが、理にかなった知恵といえるでしょう。
☆ 緑黄色野菜
夏の緑黄色野菜は、カロチン、ビタミンB1、B2、Cや、鉄、カルシウム、カリウムなどのミネラルが多く含まれています。ビタミンの必要量が増大する夏場には、たっぷり摂りたい食品です。カロチンは油に溶けて体内に吸収されるので、野菜炒めや揚げ物など油を使った調理法がお勧めです。
☆水分、ミネラルに注意を
汗をかいたら、牛乳、お茶、スポーツドリンクなどで水分、ミネラルを補給しましょう。胃腸を冷やす冷たい飲み物ばかりではなく、緑茶など温かい飲み物にするのが良いです。 |
未来事業 管理栄養士 吉岡美保 |
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