早いのもで、気が付くともう師走。
師走は年末で日ごろ落ち着いている学校の先生も忙しくて走り回る月だという説や
「師馳(は)せ月」(しはせづき)と言い、昔は正月も盆と同じように祖先の霊をともらう月で、お経をあげるため、お坊さんがあちこちの家々を忙しく走りまわったのが語源だという説もあります。
また、12月は1年の終わりの月であり、総仕舞いの意味の「仕極(しは)つ」が語源との説もあり、『し』が仕事の「し」で『はす』の方は「果てる」の意味。仕事仕舞いの月、つまり仕事が終わるという意味ということです。
締めくくりの12月。何かとバタバタと気ぜわしいものです。
この気ぜわしい毎日に気が付くと、「胃が痛い」、「胃がもたれる」などの経験がありませんか?
年末の忙しさは、身体の疲れている(弱っている)ところに症状となってでてくることがあります。
特に年末から年始にかけては、季節変化や不規則になりがちな生活によって、胃の働きも低下しやすい季節です。胃の働きは、自律神経によってコントロールされていますが、室内外の温度差や生活リズムの乱れなどに敏感に反応し、胃では血流不全や運動機能の低下等により健全な胃の働きが行われなくなることがあります。その上、年末からはいつもに比べて暴飲暴食の機会も増えてきませんか。胃は働きが弱った上に、負荷が増すことで胃痛、胸焼け、胃もたれといった症状を起こす原因となります。
【胃を守る4つの有効成分と食材】
★リパーゼ(肉類の消化を促進)
落花生・納豆・とうもろこし
★アミラーゼ(デンプン、グリコーゲンの消化を促進)
大根・山芋・かぶ
★メチルメチオニン(胃酸の分泌を抑え、粘膜の新陳代謝を活発にする)
セロリ・レタス・キャベツ・グリーンアスパラガス、青海苔
★クエン酸(胃の粘膜を修復し、胃を守る)
ミカン・レモン・グレープフルーツなどの柑橘類・梅干
【年末年始の胃を守る】
煙草・コーヒー(刺激物)は避け、ほうじ茶を飲みましょう!
ほうじ茶は、お腹いっぱい食べた後に飲んでも胃に負担をかけない胃にやさしいお茶です。 カフェイン、タンニンの含有量が少ないので、胃の調子が悪いときにもおすすめのお茶です。
香ばしくさっぱりしているので、
油を使ったこってりとした料理の後に飲むのも、胃に負担をかけず、口の中もすっきりさせてくれます。
また、年越しに欠かせない「年越しそば」ですが、深夜の食事は胃に負担がかかり過ぎます。そこで、消化不良を起こさない為にも必要なのが、アミラーゼです。
アミラーゼは、でんぷん、グリコーゲンを加水分解する酵素の総称。唾液や麦芽、微生物などに広く分布していて、消化促進作用が優れています。
アミラーゼを多く含んでいるのが山芋。とろろにして年越しそばに入れて食べれば、
胃にやさしく消化を助けてくれます。元気な胃で新年を迎える為にはまず、アミラーゼを。 |