糖尿病と診断されても、痛くも痒くもないのでなかなか病気の自覚がない、食事療法
や運動といわれても美味しいものがでてきたら断れない、と思う経営者の方々が多い
はずです。初期の糖尿病は症状が現れにくいのが特徴です。特に血管障害はきょうの
高血糖がきょう症状として現れるのではなく、積み重なって数年後に疾患として現わ
れます。そのためには後で何が起こるか知っていることが大切です。
血管障害の恐ろしいのは、日本人の死因の第3位である脳卒中(脳梗塞・脳出血・く
も膜下出血のこと)を引き起こす、ということです。高血圧の管理が非常に大切です
が、糖尿病では細い血管の領域の梗塞(ラクナ梗塞、と呼ばれていますが、決して、
ラクではありませんよ!)が多発する例が多く、これが無症状のまま経過し、知らな
いうちに確実に血管障害が起こっているのです。
このようなことにならないよう、血糖コントロールはもちろんのこと、動脈硬化を進
める危険因子は糖尿病だけではないので、禁煙し、血圧・脂質の正常範囲、体重減量・塩、砂糖、脂肪をへらした食事と適度な運動で、健康生活をめざしましょう。
(参照:戦略経営者12月号“社長の健康管理学”) |