〜 コロナ資金繰り支援が6月末まで延長 〜



2024年3月8日付で経済産業省、金融庁、財務省が「再生支援の総合対策」を発表致しました。

主な施策としては以下になります。

1.コロナセーフティーネット保証4号(100%保証、借換目的のみ)

  コロナ借換保証(100%保証の融資は100%保証で借換)を6月末まで延長。

  ⇒ コロナの緊急融資の返済が始まり、資金繰りが厳しくなっている中小企業が多数見受
    けられます。
    売り上げ並びにキャッシュフローが改善されるまで、返済を猶予できる最後のチャンス
    です。

2.日本政策金融公庫等のコロナ特別融資については、現行制度を6月末まで延長。

  ⇒ コロナ特別融資につきましては、信用保証協会を使った民間金融機関対応につきまし
     ては、2023年9月末で終了しております。
     政府系金融機関はコロナ特別融資の新規実行を3月末まで対応しておりましたが、それ
     を2024年6月末まで延長します。
     つまりコロナで打撃(売上の減少)を受けている中小企業は、まだ新規融資を検討出来
     るチャンスが6月末まで延長されたことになります。

3.日本政策金融公庫等のコロナ資本性劣後ローンを本年6月末まで延長するとともに、
  総合経済対策(令和5年11月)に基づき利用を促進。


  ⇒ この約3年間でコロナ特別融資は60兆円実行されたとのことです。その恩恵で経済が
     円滑に回っていることも確かですが、反面中小企業の多数が借入過多の状態に陥って
     おりその返済に苦しんでおります。
     資本性劣後ローンは10年後、15年後の一括返済であり、また脆弱な中小企業の純資産
     を補強する効果があります。
     これを機に借入の構成を見直ししてみてはいかがでしょうか。

                            未来事業株式会社 代表取締役社長 松本長久