INDEX
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1. 経営改革を断行しない社長のこころの中  吉岡 憲章
2.孫子の兵法から学ぶ           山田 喬   
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 おはようございます!
 経営プロデューサー 吉岡憲章です。ご存知“常識破りの再建請負人”です。

 さて、2週続けての大型台風に日本列島は襲撃され、被災をされたり、そこま
でいかなくても、いろいろと立てていた計画に支障が出た方々も多いことと思い
ます。私もその中の一人で、そのためにご迷惑をおかけした方々にはお詫びを申
しあげます。

 さて“社長の夢を現実に!儲かる会社にしようじゃないか”という本メルマガ
タイトルの原点に戻り、前回その回帰の第1号として「事業再生をしないのは恥ず
かしいこと」と題して申し上げました。

 そこで、第2号としましては「経営改革の断行を妨げるもの」というテーマで
展開したいと思います。

 実質的に厳しい経営に追い込まれていても、経営者はなかなか本格的な経営改
革に踏み込まない傾向があります。せいぜい小手先で経費削減を部下に指示する
程度でお茶を濁しているのです。

 なぜ、社長は色々な理屈をつけて改革を断行しないのでしょうか。
実は、社長自身の心の中に下記のようないろいろな“思い”があるからです。こ
の“思い”がわだかまりとなって、社長自身が“経営改革の抵抗勢力”になって
いるのです。

〜経営改革を断行しない社長のこころの中の14の抵抗〜

1.自社の現実の姿を見る、知るのが恐ろしい
2.かなり悪いと思うので、あえて考えないようにしている
3.それほど悪いと思っていない
4.周囲への見栄やシガラミが邪魔をする
5.妥協の継続・・・このまま続けるか
6.とにかく売上げを伸ばして乗り切るのだ
7.どうすればよいのかわからない
8.とにかく目先の資金繰りだけで忙しい。これを乗り越えたらやる
9.改革には金がかかるのではないか
10.どうなっても成り行きに任せる
11.経営改革よりもっと大事なことがありそうだ
12.自分は精一杯やっている、だからこれでよい
13.この程度のことは以前もあったが乗り切った
14.銀行から強く言われないし、銀行が何とかしてくれるだろう

 これらの抵抗を振り切って、まず改革の実行をすることが“儲かる会社”に
なるための第一歩なのです。


 私が主宰します“未来経営塾”では、儲かる会社になるための具体策を中心に
分かりやすい経営塾を開催しております。

11月のテーマは

「社長の夢を実現させる “一年で儲かる会社にしようじゃないか”」
                      講師  吉岡 憲章
  講演後、事業再生について具体的な相談に応じます(もちろん無料です)


 さて、今回は当社における営業・収益力アップの切り札である当社のシニアコ
ンサルタント山田 喬が会社の戦略立案に際して“孫子の兵法”をもとにした考
え方”について語ります。

★★★孫子の兵法から学ぶ★★★

 私の日本史に関する乏しい知識からすると、戦国時代というのは、下克上の時
代であり、弱肉強食の中で、常に戦国大名は他国の併合と自分の領国の拡大を最
大のミッションとして、日々戦いに明け暮れていた時代といった認識を持ってい
ました。

 ところが、実は、ほとんどの戦国大名が、特に中国の古典を読破しており、大
変な読書家であったことが小和田哲男著『戦国大名と読書』のなかで記述されて
います。意外だったのは、江戸も後期から盛んになったと思っていた寺子屋のル
ーツが戦国時代にあったということですが、その詳細は紙面の関係もあり、後日
に譲りたいと思います。

 ところで、時は戦国時代ですから、統治者である戦国大名の興味の最大の対象
は戦にいかにして勝つかにあったのは当然のことであり、戦国武将とその子弟た
ちが好んで読んでいたのは、中国古典の中でも、いわゆる兵法書でした。

 その中で、現在でももっとも著名な書物は「孫子」です。今でもちょっと大き
な書店に行けば、必ず、経営書のコーナーのどこかに「経営・仕事に生かす孫子
の兵法」といったような孫子関連の書物を見ることができます。

 孫子の中で、経営に応用できる言葉として、私が推奨したいのは、第三謀攻に
出てくる次の文章です。ちょっと長くなりますが、引用しますと

「勝を知るに五あり。
 もって戦うべきともって戦うべからざるとを知るものは勝つ。
 衆寡(しゅうか)の用を識(し)るものは勝つ。
 上下の欲(よく)を同じくする者は勝つ。
 虞(ぐ)をもって不虞(ふぐ)を待つ者は勝つ。
 将(しょう)、能にして君の御(ぎょ)せざる者は勝つ。
 (中略)彼を知り己(おのれ)を知れば、百戦して殆(あやう)からず。」
        (松枝茂夫・竹内好監修「中国の思想」第10巻より) とあります。

これを経営戦略的に解釈しますと、
1.今、戦うべきか否か(業容拡大・新店出店・工場新設などの積極投資行うべき
か否か)の判断ができる経営者は経営発展を図ることができる。

2.兵力に応じた戦い(自社がもっている人材・資金力・ブランド力に応じた経営
戦略を立てられる)経営者は同業他社との競争に打ち勝つことができる。

3.君臣と人民が同じ目標を持つ(経営者と従業員が同じ経営理念・目標をもち、
一丸となって目標完遂を目指す)ことができれば、企業の成長はまちがいない。

4.態勢を万全にして敵の不備につけ込む(業容拡大や新規出店においてはマーケ
ッティング、競合他社の強み・弱み、需要調査を徹底して行い、SWOT分析など
により、当社の強みを生かした経営戦略計画を立てる)ことによりその地域の
シェアの拡大・売上増加を図ることができる。

5.有能な将軍を任命したならば、君主は軍事に干渉しない(有能な地域本部長・
支店長などの責任者の育成・抜擢・任命することが経営者第一の仕事であり、
任命したからには、権限を明確にし、能力を信じて実務は任せる)ことがで
  きなければ、会社の広域的な発展はできない。そして、それができれば百戦
しても、窮境におちいることはない(常に会社は発展・成長する)というよ
  うなことになると思います。

 私の知っている例でも、この5条件が当てはまる企業は発展・成長を遂げてい
ますし、これができない企業は一時的に収益を上げることはできても、数年で窮
境におちいり、衰亡の道をたどることになっているように思います。

 いずれにしても、明日の自分の命も分らない圧倒的な優勝劣敗の環境の中で、
生き残らなければならなかった戦国大名が、勝つために必死に兵法の勉強をした
という事実。

 一方、アベノミクスの本質が徐々に明らかになってき、大企業(特に外国に拠
を持つ企業)と中小企業、大都市圏と地方、金融資産を持つものと持たざるもの
格差が一層広がることが必然と思われるような現在の状況において、中小企業経
者の皆様が生き残り、発展・成長するためには、将来を見据え、中長期的な視点
持って、磐石の経営戦略を策定・実行し、会社を発展・成長させることが、何に
もまして求められているのではないでしょうか。

                未来事業 シニアコンサルタント 山田 喬
               ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いかがでしたか?

 兵法中の兵法「孫子」は。最古にして最強と言われる兵法書です。
日本では、戦国時代に甲斐の武田信玄が孫子の一説から引用した「風林火山」の
旗印を使っていたことが有名ですね。

 前述のように、社長の心の中にある14の抵抗を乗り越えて、懸命に努力をし
ていくことが大事なのです。どのような厳しい状況にあっても、必ず活路があ
るものです。
                  【経営プロデューサー  吉岡 憲章】


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◆講師:吉岡 憲章 経営プロデューサー
    
◆受講料:3.000円
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◆会場:永谷フリースタジオ 新宿 

◆住所:東京都新宿区歌舞伎町2-45-5 新宿永谷ビル8F
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    お問い合わせ先:03-3367-8732 (担当:松本 塩島)

    詳細ページ:http://www.mirai-j.co.jp/sikinguri_seminar.htm

   では会場でお会いできることを楽しみにしております! 吉岡 憲章
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【MAIL】 hanjou-1@mirai-j.co.jp 【URL】 http://www.mirai-j.co.jp
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