経営者のための健康相談室



      みらい本舗
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経営者の皆様に役立つ健康(食生活)情報を集め、管理栄養士の視点でお話させて頂くコーナーです。


【経営者のための健康情報 / 2018年6月】



★ 食中毒対策 ★




 五月の終わり頃から6月のはじめにかけては「走り梅雨」の時期となります。この時期には、日々の温度差から、腰痛を起こしたり、首を寝違えたりする人が多くなります。
6月中旬を過ぎて本格的に梅雨の季節に入ると、ますます湿気は強く蒸し暑い季節となります。湿気の影響を受けるのは、まず皮膚であり、次いで筋肉、関節、そして、体内に入ると胃腸にくることが多く、次に呼吸器系、腎膀胱系に及びます。夏本番前に早くもバテてしまわない為にも、食生活をきちんと整えましょう!

 また、梅雨時期から夏にかけては特に細菌による食中毒に注意が必要です。この時期は湿気が多く気温が上昇するため、細菌が繁殖しやすくなり、食中毒が発生しやすくなります。牛肉や鶏肉などに付着する「腸管出血性大腸菌(O157、O111など)」や「カンピロバクター」などの細菌による食中毒が多くなるため、高齢者や妊婦、子供は特に注意が必要です。
 食中毒というと、飲食店での食事が原因と思われがちですが、毎日食べている家庭の食事でも発生しています。家庭での食中毒は症状が軽かったり、家族の全員には症状が出なかったりする場合もあるため、食中毒とは気づかれず、風邪や寝冷えなどと思われ、食中毒であると認識されないケースも少なくありません。厚生労働省の統計では、家庭での食中毒の発生件数は全体の1割程度となっていますが、実際にはもっと多く発生していると推測されます。家庭にも食中毒の危険が潜んでいるのです。

                                            管理栄養士  吉岡美保











【食中毒の予防3原則と6つの実践ポイント】

食中毒の原因になる細菌やウイルスは目には見えませんが、私たちの周りの至るところにいます。また、食中毒は食べてすぐにではなく、数時間から数日後に発生することがあります。食中毒の予防3原則は、食中毒の原因となる細菌やウイルスを「つけない」「増やさない」「やっつける」ことです。食材を買うときから、保存、下準備、調理、そして食べるときまで、それぞれの段階で細菌やウイルスを「付けない」「増やさない」「やっつける」ことを実践すれば、食中毒にさらされる危険はかなり少なくなります。「手やまな板、包丁などをよく洗う」、「食品を室温で放置せずに冷蔵する」、「加熱する、特に肉は生で食べずによく熱を加える(細菌性食中毒の予防には75℃、1分以上加熱する)」など、それぞれの段階で実践すべきポイントは以下のとおりです。
                   
【6つの実践ポイント】
1.食材を買うとき
 消費期限を確認する
 肉や魚などの生鮮食品や冷凍食品は最後に買う
 肉や魚などは、その汁が他の食品に付かないようにそれぞれ分けてビニール袋に入れる
 寄り道をしないで、すぐに帰る

2.家庭での保存
 帰ったら生鮮食品はすぐに冷蔵庫へ保管する
 肉や魚は汁が漏れないように包んで保存する
 冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に保つ

3.下準備
 調理の前に石けんで、(指の間や爪の中まで)丁寧に手を洗う
 野菜などの食材を流水できれいに洗う
 生肉や魚、卵を触ったら手を洗う
 生肉や魚は、生やそのままで食べるものから離す
 生肉や魚を切ったまな板や包丁は必ず洗って熱湯消毒する
 包丁やまな板は肉用、魚用、野菜用と別々にそろえて使い分ける
 ふきんやタオルは清潔なものに交換し、台所は清潔に保つ
 冷凍食品の解凍は、自然解凍を避け、冷蔵庫や電子レンジを利用する
 冷凍食品は使う分だけ解凍し、冷凍や解凍を繰り返さない
 使用後のふきんやタオルは熱湯で煮沸した後しっかり乾燥させる
 使用後の調理器具は洗った後、熱湯をかけて殺菌する

4.調理
 調理の前に手を洗う
 生の肉や魚、卵などを取り扱う前後で手を洗う
 調理の途中で、トイレに行ったり、鼻をかんだりした後は手を洗う
 おむつを交換したり、動物に触れたりした後は手を洗う
 生の肉と焼けた肉は別々の箸を使う
 肉や魚は十分に加熱、中心部分の温度が75℃で1分間以上の加熱が目安となる

5.食事
 食べる前に石けんで手を洗う
 清潔な食器を使う
 作った料理は、長時間、室温で放置しない
 温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに食べる

6.残った食品
 清潔な容器に保存
 保存して時間が経ちすぎたものやあやしいと思うものは思い切って捨てる
 温めなおすときは十分に加熱する
 冷蔵庫の中でも細菌はゆっくりと増殖するので、冷蔵庫を過信せず、早めに食べる






















 
未来経営塾







  
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  ご質問のある方は hanjou-1@mirai-j.co.jp まで。
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  管理栄養士 吉岡 美保

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