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【経営者のための健康情報Vol.139】 ★ ひと足早くに風邪予防を！！★ 　秋もだんだん深まり、そろそろ木枯らしとともに風邪の話題が出てくるようになります。 インフルエンザの予防接種も今の内にしておくのが効果的です。 　よく｢今年の風邪は胃に来る｣｢喉や鼻がひどい｣などといった風邪のタイプが問題になりますが、必ずしもそれは、風邪のタイプとは言えないようです。 　その人の弱いところへ出てきた症状を“今年の風邪”と口にしてることが少なくありません。風邪は体力、気力の充実しているときはひきません。 栄養の衰え、ちょっとした油断（うたた寝、汗をかいた後の薄着など）、体を不潔にしておく、過労など、いずれも風邪の原因になります。 　寒くなってくると血行が悪くなりがちです。ビタミンEを摂ることで、末梢血管が開いて血行がよくなりますし、生姜、にんにく、サフラン、唐辛子などのスパイスも効果的に体を温め風邪の予防になります。 　また、喉や鼻の粘膜を強くして、ウィルスの侵入を防ぐことも大切です。 そして、疲労効果や老化防止に効果があるビタミンCも風邪予防になる大切なビタミンです。 　　　　　　<ビタミンCは1日3回、100～300mg程度とることを心がけましょう> 　継続的に取り入れるなら気をつけたいポイントがあります。実は、一度にたくさん取ると吸収率が下がってしまうため、1回100～300㎎を1日3回程度、できればバランスのよい食事でとるのが理想的です。　食事のポイントは、穀類や魚類にはビタミンCがあまり含まれていないため、比較的多く含まれているジャガイモなどのいも類、根菜類、豚肉などを取るようにすること。特にジャガイモは、加熱してもビタミンCが壊れにくので扱いやすい食材。そのほか、アセロラジュース、イチゴ、ブロッコリー、赤ピーマンなどにも豊富です。 　もし、外食やコンビニ続きでうまく摂取できなかったり、朝食は軽く済ませたいという人は、ビタミンCの含有量が明記された飲み物を利用するのもアイデアです。 ちなみに「レモン何個分のビタミンC」と書かれている商品もよくありますが、レモン1個分とは、ビタミンC20㎎のこと。覚えておくだけで役立ちます。 ヨーグルトとフルーツでインフルエンザを徹底予防！！ 　　　　　　　　　　　　風邪にかからない・初期の風邪を予防する栄養素と食材 【ファイトケミカル】 ファイトはギリシャ語で「植物」の意味で、植物の持つ化学的な物質をいいます。免疫機能を調整してフリーラジカル（体を酸化させる活性酸素）を無毒化する働きを持っています。約９割が野菜や果物に含まれる「色」「香り」「辛み」「苦み」などの成分です。 ファイトケミカルを多く含む食品： にんじん・かぼちゃなどのβカロテン、トマトや柿などのリコピン、小豆・赤ワイン・ブルーベリーなどのアントシアニン、緑茶のカテキン、大豆胚芽に含まれるイソフラボン、ごまのリグナン、ウコンのクルクミン、ブロッコリーやケールなどのルティン、硫化アリル（ねぎ、たまねぎ、にんにく、にら）など 【ビタミン類】 バランスのよいビタミン摂取が免疫力の強化に大切ですが、特に免疫力を高める働きに優れているビタミンＣと粘膜を強化するビタミンＡはしっかり取りましょう。 ビタミンＣを多く含む食品： 果物（グレープフルーツ、いちご、レモンなど）、キャベツ、パセリ、ブロッコリー、青じそ、ほうれん草、春菊、じゃがいも、さつまいも、大根、海苔、緑茶、豆など ビタミンＡを多く含む食品： レチノール＝牛乳、卵黄、ウナギ、レバー、バターなど　 カロテン＝緑黄色野菜（にんじん、にら、しそ、春菊など）、果物（柿、みかんなど） 【発酵食品】 発酵食品は腸内に棲む有益な腸内細菌を増やす働きを持っています。有益菌は、腸内の有害菌の増殖を抑えて免疫力の活性化に働きます。 発酵食品を多く含む食品： 納豆、味噌、糠付け、ヨーグルト、チーズ、甘酒など 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　管理栄養士　吉岡美保

経営者（又は奥様）の方々の食生活に関するご質問をお受け致します。 　　ご質問のある方は　hanjou-1@mirai-j.co.jp まで。 　　お待ちしています！！ 　　管理栄養士　吉岡　美保